
東京大学未来ビジョン研究センターとアクサ生命保険株式会社)は、企業の非財務情報である「人的資本」を独自の算出方法で数値化する新指標「ウェルビーイングスコア」を開発し、2年間の共同研究の成果として発表した。
企業の人的資本を定量的に評価することが可能に
この評価指標は、企業の従業員のウェルビーイングと経営成果の関係性を客観的なデータで明らかにし、持続可能な成長戦略に寄与することを目的としている。
近年、社会的に「ウェルビーイング」の重要性が高まる中、従業員の健康や働きやすさが企業のパフォーマンスに与える影響は広く認識されている。
しかし、これまで従業員一人ひとりのウェルビーイング、すなわち人的資本の主要な構成要素を包括的に測定し、企業全体のパフォーマンスとの関連性を定量的かつ実践的に示す指標は存在しなかった。
この課題に対し、東京大学とアクサ生命は共同研究を通じて、企業のウェルビーイングの度合いを数値化する「ウェルビーイングスコア」を開発した。
このスコアは、企業の人的資本を定量的に評価することを可能にし、その高低が企業の業績、人材の採用・定着、従業員の健康状態と密接に関係していることが、大規模なデータ分析により実証されている。
スコアの導入により、企業は自社の課題把握や健康経営の効果検証など、企業価値向上に向けた施策のさらなる推進が期待される。
(坂土直隆)